Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
ないしょごとってえものがあるんだ。人間にはだれだって他人に聞かせてならねえないしょごとってえものがあるんだからね。起きていたなら起きていたと、背中に張り紙でもしておきゃいいんですよ」
「おこるな、おこるな。感心しているんじゃねえかよ。おまえが敷島の道に心得があるたア、見かけによらず風流人だよ。花が咲くゆえがまんできけり、と特にけりで結んだあたりが、またいちだんとね、えもいわれぬ味があるよ」
「へへへ、ちくしょうめ、恥ずかしいね。ほめてくだすったんですかい。いえ、なに、それほどでもねえのだが、あっしだって木石じゃねえんだからね。人にしてみやび心のなかりせば、犬ねこ馬と同じなりけり、という歌もあるんで、ちょっとそのゆうべ、一首ものしてみたんですよ。へへへ、うれしいね」
「あきれたもんだよ」
「へ……?」
「ほんとうにほめられたと思ってらあ。みやび心だかなんだか知らねえが、おまえのとらの巻きゃ肝心かなめのことを書き落としておるな」
「な、な、何がなんです! 上げたり下げたり、しゃくにさわるね! 肝心かなめのことを書き落としているたア何がなんですかよ!」
「いま読みあげたしごきどろぼうのことよ。