Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
「御用があったか」
「へえ、それも珍しく大口で、いま申したさきおとついの日、ひとまとめにして二十五本ほどお納めいたしましてござります」
「なに、二十五本とのう! いちどきに二十五本とは豪儀とたくさんのようだが、加賀家の御用は毎月そんなか」
「いいえ、ちとご入用の筋がござりまして、今度は格別でござります。月々しごきはたかだか三、四本、それもごくふう主のお蘭さまばかりでござりましてな、ご器量もお屋敷第一でござりまするが、ぜいたくもまたお腰元第一とみえまして、同じものをそう何本も何本もどうするかと思いますのに、もうこの半年ばかりというもの、毎月毎月決まって三本ずつご用命いただいておりまするでござります」
「なに! 月に決まって三本ずつとのう! なぞはそれだな」
「は……?」
「いや、こちらのことよ。伝六ッ」
「へ……?」
「おまえのふところ日記のあれは、いつから始まっておったっけな」
「ひやかしゃいけませんよ。三月十二日があれの出始め、いと怪しのほうもその日が初日じゃござんせんか」
「なるほどな。十一日に三十六本染め上がってきて、あくる日から幕があいたか。ちっとにおってきやがった。