Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
一匁いくらというような高値なおいらのからだが、そうたやすくぽうっとなってたまるけえ。とっとと買ってけえって、お重に詰めて、あしたの朝ははええんだからな、いつでも役にたつようにしたくしておきな。おいら、ひと足先にけえって寝るからね、おしゃべりてんかん起こして道草食ってちゃいけねえぜ」
不意打ちの命令に、鼻をつままれでもしたかのごとくぽうっとなりながらたたずんでいる伝六を残しておいて、さっさと先に八丁堀へ帰っていくと、春のよさりの灯影を抱いて、ひとり寝の夢も紫色の、気のもめる安らかな夢路におちいりました。
3
朝です。
八百八町ひとわたり一円が、薄日の影も淡く銀がすみにけむって、のどかさいうばかりない花曇りでした。
しかし、いっこうにのどかでないのは、宵越しに鼻をつままれたままでいる伝六です。
「じれってえね、いつまで寝ているんですかよ。明けたんだ、明けたんだ。もうとっくに今日さまはのぼったんですよ」
がんがんとやりながらはいってくると、鼻をつままれた寝ざめの悪さが腹にたまっているとみえて、頭ごなしにがなりたてました。
「しゃくにさわるね。ゆうべなんていったんですかよ。