Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
言い捨てて、伝六をうしろに、ゆうぜんと引っ返していくと、ちょうどその出会いがしら。――気を失ったままでいるお蘭のからだを横抱きにして中から出てきた四人の者と、ぱったり面を合わせました。せつな! 莞爾とうち笑うと、すばらしい名啖呵が飛んでいったものです。
「忘れるねえ! これがお江戸八丁堀のむっつり右門の顔だッ。少しはぴりっとからしがきいたかッ」
「なにッ」
「よッ」
「はかったなッ」
「そうよ、知恵の小引き出しは百箱千箱、こうとにらんだ眼は狂い知らずだ。張った捕り網にもこぼれはねえが、草香の当て身にもはずれがねえんだ。菜っ切り包丁抜いてくるかッ」
「ほざいたなッ。うぬにかぎつけられちゃめんどうと、おどしのくぎを一本刺しておいたが、こうなりゃなおめんどうだッ。二天流の奥義、見舞ってやるわッ」
二本、三本、四本、いっせいに抜いて放って、さっと刃ぶすま固めながら小雨の表におどり出たのを、とどめの名啖呵です。
「笑わしやがらあ! これが折り紙つきの草香流だッ。お味はどんなもんかい」
出たとならば、一陣、一風。二天流黒岩清九郎が赤岩清九郎になろうとも、右門秘蔵草香の当て身の前には歯も立たないのです。