Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
「ちとこれは手間がかかりそうかな」
いいながらお勝手をひょいと見ると、そこの米びつの上に奇怪なものが祭ってあるのです。たしかに、それは祭ってあるのです。きらり目を光らして近づいたかと思われるや、――せつな!
「よッ」
名人の声がはぜ返りました。なんともぶきみ! じつに奇怪! 無言のなぞを秘めながら米びつの上に祭られてあったものは、墓場の土まんじゅうにさしてあるあの卒塔婆の頭なのです。それも新墓のものと思われる卒塔婆をぽきり折り取ってきて祭ったらしく、四、五粒ほどのお撰米に水までもちゃんと供えてあるのです。――じろりじろりとそれを見ながめながら、なでてはさすり、さすってはなでなで、しきりとあごをまさぐっていましたが、やがてあの秀麗な面に、とてもたまらなくみごとな微笑がにんめりとほころびました。
「ウフフフ。とんだ福の神だ。ちっと手間がかかりそうだと思ったが、このあんばいじゃぞうさなくかたがつきそうだよ」
「ありがてえ。どこです! どこです! え? ちょいと。どこに眼のネタがあるんですかい」
「この米びつの上に祭ってあるご神体をよくみろよ」
「ふえッ、気味のわるい! こ、こりゃ亡者の七つ道具じゃねえですかよ。