Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

ねえかよ。はええところいってきな」

「へへえね。そういう理屈のものですかね」

「何を感心しているんだい。この暑気だ、まごまごしてりゃ腐っちまうじゃねえか。おおかた、二三春のやつめ、ほれた男の江戸五郎が、嵐の三左衛門に人気をさらわれちまったんで、それがくやしさに水まきして歩いているにちげえねえんだ。三味線ひくやつだって、忍びの得手がねえとはかぎらねえよ。夜忍びするは男と決まったもんじゃねえからな」

「ちげえねえ。当節は江戸で、女の色忍びがはやるっていうからね、べらぼうめ、べっぴんのくせに、ふざけたまねしやがって、どうするか覚えてろ。江戸っ子のつらよごすにもほどがあるじゃねえか。じゃ、なんですかい、兄貴だとかいったあのさっきのこくのねえ野郎も、いっしょにしょっぴいてくるんですかい」

「あたりめえよ。おれゃ八丁堀でひと涼みしているから、あっちへつれてきな」

がってんとばかり伝六は宙を飛んで、その場に駒形河岸を目ざしました。

3

待つこと半刻――。

気楽な八丁堀のひとり住まいのお組屋敷で、すだれごしに流れはいる涼風をいっぱいにあびながら、例の右手をあごのあたりに散歩させつつ、ごろり横になってうつらうつらとしていると、