Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

でも、いいお天気だね。え! だんな! どうですかよ、この朗らかさってえものは! 勤めがなくて、ぽっぽにたんまりおこづけえがあって、べっぴん片手に船遊山、チャカホイ、チャカホイ、チャカチャカチャ――と、いけませんかね。けえりに中州あたりへ船をつけて……パイイチやったら長生きしますぜ、ね、ちょいと。またやかましくしゃべってうるせえですかい」

まったく、こやつにかかってはかなわない。鳴ったかと思えばきげんが直り、直ったかと思えば途方もなく浮かれだして、口やかましくたたいているうちに道は稲荷橋まで一本道、その中州へ渡って駕籠もまた早いのです。――橋上に捨てある由。興照寺より届けいでこれあり候とあったその永代橋へたどりついてみると、名人の出馬いまかいまかとかたずをのんで、寺社奉行ご支配の小者たちが群がり集まる群衆を制しつつ、その到着を待ちあぐんでいるさいちゅうでした。

「ご無理願いまして恐れ入ります」

「どうつかまつりまして、お役にたちますならばいつなりと。――念までもござるまいが、石仏は六基ともそのまま手つけずにお置きでありましょうな」

「はッ。たいせつなご詮議の妨げになってはと存じまして、てまえどもはもとより、通行人どもにも指一本触れさせず、先ほどからずっとこのとおりやかましく追いたてて、お越しをお待ち申していたので