Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
捕物だっても、剣道だっても、極意となりゃ同じなんだッ。さらって逃げたとすりゃ、下手人の野郎もそのこつをねらって、みんなが川下ばかりへわいわい気をとられているすきに、きっとこっちへ来たにちげえねえんだッ」
じつに名人ならではできぬ着眼、舟宿を出かけたときからもう眼がついていたとみえて、いうまも烱々と目を光らしながら、しきりに何か捜しさがし、土手ぎわを上へ上へとなお歩を運ばせていたようでしたが、と――、果然! さえざえとした鋭い声があがりました。
「よッ。そろそろにおってきたな! 辰ッ。ちょうちんだッ、ちょうちんだッ。早くおまえのその目ぢょうちんで、あそこのくいのところをよく調べてみなよ!」
いわれて、のどかなお公卿さまがお役にたつはこのときとばかり、知恵伊豆折り紙つきの生きぢょうちんを光らしながら、しきりとくいぎわの葦むらを見調べていた様子でしたが、おどろいたもののごとくに叫びました。
「なるほど、におってきたにちげえねえや。ね、だんな、だんな! ここから何か土手の上へひきずり上げでもしたとみえて、葦が水びたしになりながら、一面に踏み倒されておりますぜ!」