Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
にまず上がったものは、ほんのりとした微笑です。それから、例の烱々としたまなこをらんらんと光らして、おもむろに、あごのまばらひげをつんつんとひっぱっていたようでしたが、いっしょにずばりと天下第一の胸がすく名啖呵が言い放たれました。
「バカ者めがッ。かたる者に人をかいて、このむっつり右門に化けるとはなにごとだッ――さ、伝六ッ。辰ッ。ちっとまた忙しくなったようだから、久方ぶりに右門流の虫干しでも始めようぜ」
いいつつ、珍しや今宵はすっぽりと紫覆面に姿をかくして、黒羽二重の着流しにりゅうとしながら立ち上がりましたものでしたから、ことごとくおどり上がったのはあいきょう者です。
「ちッ、ありがてえッ。こうおいでなさりゃ、伝六様もおしゃべりのあごにたっぷりゴマの油がひけるというもんだ。辰公もよく覚えておきなよ。おいらがだんなの口に、今のような啖呵が出たなとなりゃ、すぐにあとは駕籠だッとおいでなさるからね。では、呼びますぜ」
しかし、駕籠は駕籠でしたが、ちょっと今宵は趣が違っていますので――、
「一丁でいいぜ」
「えッ?」
「おれの分が一丁でいいんだよ」
「急に勘定高いことをおっしゃりだしましたが、じゃ、あっしらふたりはどうするんですかい」