Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
梅の花を染めぬいた大振りそでを着ているところから推さば、それが梅丸というのに相違なく、年のころはまず二十一、二歳、一方はそれより一つか二つ年下で、同じように竹を染めぬいた大振りそでの衣装から判断すると、むろんのことにそれが竹丸というのに相違なく、しかも両々さすがに売り物の看板娘というだけがものはあって、なかなかにあなどりがたいあでやかさでしたから、
「へへえい。な、辰。こりゃどうもわりかたとおつな玉だぜ」
たかが奥山の芸人ふぜいと、今のさっきけいべつしきったそのあいきょう者が、まだ舌の根のかわかぬうちに自分から先にたって、ぽかんと見とれだしたのも笑止千万ですが、そのまに下座のおはやし連がひとわき高くジャカジャカと景気をつけて、いかにも奥山の芸人らしく歌いだしました。
※(歌記号、1-3-28)――主と寝ようか五千石取ろか
なんの五千石主と寝よ。
いっしょに梅丸竹丸が各自一振りずつ大きく腰を振って、商売なれしたもののごとくに、ぱッぱッと白い粉末を散らしながら、おのおのそのたびの裏に塗りつけたものは、竹棒をすべらぬための用意にと、先ほど右門がいった石灰でした。