Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate

Aozora Bunko

だいいち、身にやましいことがありゃ、ああゆうゆう閑々と碁石なんぞいじくっていられるものかい。とんだ大笑いさ」

「ちぇッ、伝六太鼓鳴りそこないましたか。じゃ、ちっとまたあわてなくちゃなりますまいが、これからいったい、どうなさるんですかい」

「ところが、物は当たってみるもんじゃねえか。碁石の音をきいて、とんだ忘れ物をいま思い出したよ。さっき北村の大学先生から、だいじなことで聞き忘れていたことが一つあるはずだが、おめえは思い出さねえのかい」

「…………※(疑問符感嘆符、1-8-77)」

「印形だよ。封印に使った印形が無事息災かどうか、肝心なそいつをちっとも聞かなかったじゃねえか」

「ちげえねえ、ちげえねえ」

名人にも似合わない大きな忘れ物でしたから、ほとんど一足飛びでした。質屋の筋向かいといったのを目あてに、すぐさま北村大学方を訪れました。

と――門をはいろうとしたその出会いがしらです。

「ま! だんなでござんしたか。ちょうどよいところでござんした。妙なことがございますゆえ、さっそくお知らせいたしましょうと、お出回り先を捜していたところでござんすが、たしかに、手文庫の中へしまっておいたはずだとおっしゃいますのに、北村のお殿さまのご印鑑がおなくなりなすっていますんですよ」