Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
辰もまたそれをもって相手を討ち止めたものか、その手には一刀が握られていたものでしたから、事のいかんはさておいて、伝六の口から、場所がらも人前もかまっていられない驚きと憤りとを一つにしたことばが、爆発するようにまず放たれました。
「これはいってえ、こ、これはいってえ、ど、どうしたんだッ。辰ッ。た、辰公! もうおめえは、も、もうおめえは息がねえのか! 息はねえのかッ……いってくれッ。な、なんとかいってくれッ。辰ッ……辰公……! 息はねえのかッ。もう息はねえのかッ……」
控えろ! お人前をわきまえろ――! 伊豆守のお面前であるのをはばかって、いつもならそういってたしなめるのが普通でしたが、今度ばかりは名人右門も、伝六に愁嘆させたままでした。また、そうあるべきが当然です。配下の辰が難に会っていたとは、わけても配下思いの名人に、同じ嘆きの募ったのも当然なのです。――それに勢いを得たもののごとく、泣き上戸、おこり上戸の伝六は、おいおいと、手放しにやりながらつづけました。
「息はねえ! もう息はねえ! なんてまあ情けねえことになったでしょうね! なんとかしておくんなさい……。