Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate
依然あごのまばらひげをまさぐりながら、しきりとたいくつそうになまあくびをつづけていましたが、そのとき右門は東の棧敷のお局群から、突如として聞こえた不思議な叫び声をふと聞きつけて、ぎろりその眼を光らせました。今まではもとよりのこと、今もお局たちのここを先途と声援しつづけている相手は、いずれもが美男相撲の江戸錦であるに、どうしたことか、そのお局のひと声高く突如として呼びあげた相手は、意外、西の醜男の秀の浦でしたので、ささいなること針のごときできごとであっても、断じて見のがし聞きのがしたことのない右門の眼が烱々として異常な輝きを増すと、鋭いことばがすかさずに、あいきょう者のところへ飛んでまいりました。
「な、伝六ッ」
「えッ?」
「世の中にゃいか者食いの女もあるもんじゃねえか。どんな顔のどんなお腰元だかわからねえが、しきりと金切り声で秀の浦を声援しているやつがあるぜ」
「どうどう? どこですか」
「ほら、あっちのいちばんすみの奥から、さかんにやっているじゃねえか」
「いかさまね。女の旗本というのも聞いたことがねえから、虫のせいかな――」
主従が疑問のまなこを光らしていぶかり合っているとき、土俵の上では仕切り直すこと六回、ようやく阿の呼吸合するのとききたったとみえて、まず江戸錦の左の腕が、じり、じりと砂の上におろされました