Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate

Aozora Bunko

それに、生き長らえたままで白状いたしましたら、いくじなきものよとのそしりもござりまするが、わが身を殺すとともにいたす自白ならば、おなごのいささかばかりな操もたちますことゆえ、かくお目前を汚しました。どうぞ、かわいそうとおぼしめしくださりましたら、はようこれなる書き置きをご覧くださりませ」

苦しい息の下からあえぎあえぎ語り終わると、女は用意の一封を右門の手に渡しておいて、ばったりそこへあけに染まりながらうち伏しましたので、右門も今はなんじょうちゅうちょすべき、ただちにその封を押し開きました。見ると、それはさすがに御殿仕えの筆跡もうるわしく、水茎の跡も新しい次のような一文が書かれてありました。

「――秀の浦の下手人は、いかにもてまえでござります。なれども、それには深い子細のあることにござりますゆえ、その子細からお聞きくださりませ。詳しく申せば長い物語で、それももう六歳ほど昔のことでござりまするが、そもそもの事の起こりは、あの美男相撲と評判の江戸錦様がもとでござります。今こそあのかたさまは人もきらう裸稼業のお相撲取りに身を落としてでござりまするが、身がらお素姓を申しますれば、由緒正しき五百石取りの旗本真柄権之丞様の、ただおひとりのお落胤にござります。