Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

さてな、どのあたりかな」

突然、不思議なことをいって、伸びあがり、伸びあがり、加賀家の屋敷のもようをしきりと見しらべていたが、なにごとかすばらしい眼がついたとみえて、さわやかな笑いがのぼりました。

「ウフフ……なんでえ、そうかい。なるほど、あれか。とんでもねえやけどのにおいがしてきやがった。しかし、弱ったな。百万石のお屋敷へ素手でもはいれまいが、どなたかご家中のかたはいませんかのう……」

つぶやくようにいった声をきいて、群れたかっていた群衆のうしろから、つかつかと影が近よりました。

年のころ二十八、九の若い武家です。

なれなれしげに名人のそばへ歩みよると、なれなれしげに呼びかけました。

「さきほどは失礼、めぼしがおつきか」

「さきほどと申しますると?」

「もうお忘れか。けさほど駆け込んでいったは、このてまえじゃ」

「ああ、なるほど、そなたでござったか。貴殿ならばなおけっこうでござる。どうやらめぼしがつきましたが、ちと不思議なものでやけどをしておりますゆえ、お尋ねせねばなりませぬ。お隠しなさらば詮議の妨げ、隠さずにおあかしくださりませよ。よろしゅうござりましょうな」