Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

三十四、五のふてぶてしい男でした。後藤の店で話した若党にちがいないのです。

伝六の目から、当然のごとくに火が飛びだしました。

「がんがんいうやつたア何をぬかしゃがるんだ。人を見てものをいいねえ! うぬアこのうちの下っぱか!」

「下っぱならどうだというんだ。これみよがしに十手をふりまわしているが、うぬア、不浄役人の下っぱか!」

「野郎。ぬかしたな! 不浄役人の下っぱたアどなたさまに向かっていうんだ。詮議の筋があって来たんだ。うぬのうちア三蓋松か!」

「知らねえや。とちめんぼうめ! かりにも法眼の位をいただいたおかたさまのご隠宅なんだ。うぬらごとき不浄役人の詮議うける覚えはねえ。用があったら大目付さまの手形でも持ってきやがれッ。ふふんだ。ひょうろく玉めがッ」

「野郎ッ。おっそろしく口のわるい野郎だな。まてまて、かっぱ野郎ッ。用があるんだ、待ちやがれッ」

おこぜのようになって追いかけようとしたのを、

「よしな! 伝六ッ」

うしろから名人が静かに呼びとめて、あれを見なというように、にやりとやりながら、あごでそこの下男べやの中をしゃくりました。

ちょうちんがあるのです。