Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

かの女につき何か知れることなきや。

ありていに申し立つるべし」

差しつけたのを見て、にやりと笑うと、松長がじつに達筆にさらさらと書きしたためました。

「よくお越しくだされそうろう。

お尋ねの女はマキと申し、吉原にて女郎五年あい勤めそうろう女にござそうろう。

年あけたるのち、居所を定めず女衒なぞいたしおりしとか聞き及びそうろうも、つまびらかには存じ申さずそうろう。

てまえ年ごろ世話好きにそうらえば、昨冬とつぜん尋ねまいり、どこぞへ嫁入り口世話いたしくれと申しそうらえば、増弥五こと、家内を失い、不自由いたしおると聞き及びそうろうをさいわい、のち添えにかたづかせそうろうものにござそうろう。縁と申すはただそれだけのことにて、生国も存ぜず、身もとも知れ申さずそうろう。

そうそう、いま一つ思い出しそうろう――」

筆をおいた松長がにたりとさらに笑うと、ふたたびさらさらと書きしたためました。

「マキこと増弥五へかたづきそうろう節、身付き金七百両ほどをひそかにたくわえおりそうろうとのことにござそうろう。

人のうわさによれば右七百両、あまりよろしからざる金子とかにて、女衒のかたわら、おりおりいとけなき子ども等かどわかしそうろうてためあげたる不義の金子とか申す由にそうろう」