Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate
骨までがゆであがって、ぐにやくにゃになっちまったんです。ええ、このとおり。ね、ほら。もう、ろれつも回らねえや……」
回るはずもない。
鳴ろうにも鳴りようがないのです。
幾本かあるつるの中から名人の選み出したのは、じつに彫り師詮議のつるでした。朝湯に来たのもそれがため、てんぐぶろを選んだのもそれがため、伝六をゆでだこにしたのもまたそれがため、すべてが右門流のあざやかな機知によって、名人十八番からめ手詮議のつるは、ついにかくのごとく今みごとにたぐりよせられたのです。
朝まだき、夏の大江戸の町は、すがすがしい涼風でした。神田の代地は、柳原寄り、籾倉前の狭い一郭である。軒ごとに捜しても、百軒とはない。
「あのうちだ、あのうちだ。あのひょろひょろとした長っぽそい二階家がそうだというんですよ」
家捜しとなれば伝六自慢の一つの芸です。たちまちかぎ当てて、主従の足は、ちゅうちょなく千人彫り秘願の彫り師伊三郎の住まいを目ざしました。
4
小格子造りの表に立って、ひょいとのぞくと、玄関口になまめかしい女物のげたが一足見えるのです。
「客があるぞ。鉄火な女だな」
「おどろいたね。