Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(四)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(四) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.105 caratteri · 337 schermate
チュウチキ、チュウチキさえずりながら、しきりとなにかお駒の耳に話しているのです。
「やめろッ」
「…………」
「用があるんだ。尋ねたいことがあるんだ。鳥をしまいなよ!」
「…………」
「さっきの野郎は、どこへ消えてなくなったんだ」
「…………」
「口はねえのか! お駒! 返事をしろ! 返事を!」
だが、お駒はちらりと横目で見あげて、うっすらと笑ったまま、そしらぬ顔でまたゆらり、ゆらりとむちを動かしました。
やまがらがまた慣れきっているのです。お駒のふきげんをけんめいに慰めようとでもするように、きょときょとと身ぶりおかしく首をふりながら、あちらへ、こちらへ、しきりとおどり歩きました。
腹をたてたのは伝六です。
「じれってえね。このつら構えは、ひと筋なわでいく女じゃねえんだ。ものをいわなきゃいうように、ぎゅっとひとひねり草香のおまじないをしておやりなせえよ!――やい! 駒! 口を持ってこい! 口を!」
「…………」
「むかむかするね。ひとひねりひねりあげりゃ、どんな強情っぱりでも音をあげるにちげえねえんだ。草香は春さきききがよし、女ならばなおききがよしと、物の本にもけえてあるんですよ。