Classici giapponesi con furigana
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よしわらしんわ
吉原新話
泉 鏡花
Leggi 吉原新話 (よしわらしんわ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.157 caratteri · 75 schermate
「そう、まあ……見て来ましょうか。」
「ねえ。」と顔を見合わせた。
子爵が頭を振りながら、
「お止しなさい、お揃いじゃ、女郎が口惜しがるでしょう、罪だ。」
六
「なぜですか。」
「新橋、柳橋と見えるでしょう。」
「あら、可厭だ。」
「四つ、」
と今度は、魯智深が、透かさず指を立てて、ずいと揚げた。
すべてがこの調子で、間へ二ツ三ツずつ各自の怪談が挟まる中へ、木皿に割箸をざっくり揃えて、夜通しのその用意が、こうした連中に幕の内でもあるまい、と階下で気を着けたか茶飯の結びに、はんぺんと菜のひたし。……ある大籬の寮が根岸にある、その畠に造ったのを掘たてだというはしりの新芋。これだけはお才が自慢で、すじ、蒟蒻などと煮込みのおでんを丼へ。目立たないように一銚子附いて出ると、見ただけでも一口呑めそう……梅次の幕を正面へ、仲の町が夜の舞台で、楽屋の中入といった様子で、下戸までもつい一口飲る。
八畳一杯赫と陽気で、ちょうどその時分に、中びけの鉄棒が、近くから遠くへ、次第に幽かになって廻ったが、その音の身に染みたは、浦里時代の事であろう。誰の胸へも響かぬ。……もっとも話好きな人ばかりが集ったから、その方へ気が入って、酔ったものは一人も無い。