Classici giapponesi con furigana
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よしだしょういん
吉田松陰
徳富 蘇峰
Leggi 吉田松陰 (よしだしょういん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.622 caratteri · 269 schermate
幕府の治世二百六十年、何の時か倹約令を聞かざらんや。ただ天保の倹約令に至りては、太平の社会を震動せしめ、半世紀後の今日において、白頭の父老これを語りて唇角の微顫あるを覚えしめたるは何ぞ。彼が令する所、彼これを行えばなり、彼これを行うのみならず、彼はこれを行わしむるなり。彼は自から信ずるの篤きのみならず、その執着力の強靭果鋭なるにおいては、王安石もまた三舎を避くる程なりき。
一令は一令より繁く下れり、天下の民は、雷鳴を聞くのみならず、閃々たる電光を見たり。閃電を見るのみならず、落雷に撃たれたり。彼は前将軍の死後五月を経ざるに、その寵臣林肥後守、水野美濃守、美濃部筑前守、中野碩翁等を宮廷より一掃し去れり。中にも彼が仕途は水野美濃守の因によりしに係らず、彼は大義親を滅すの理に拠り、彼をすら斥けたりき。寵臣去りて群小の肝胆寒し。これよりして彼の改革は筍皮を剥ぐが如く、層一層緊切になり来れり。彼の手は将軍内廷の小刀庖丁より、幕閣日用の紙にまで、妖僧の品行より俳優の贅沢にまで、婦女子の髪飾より、食膳の野菜にまで、小童の凧の彩色より、雲助の花繍まで、およそ社会生活の事、上は将軍より下は乞食に到る、一として彼の干渉を被らざるものあらざりき。