Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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よしだしょういん

吉田松陰

徳富 蘇峰

Leggi 吉田松陰 (よしだしょういん) di 徳富 蘇峰 (とくとみそほう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 135.622 caratteri · 269 schermate

Aozora Bunko

いわゆる象山が「微臣別に謀を伐つの策有り、安んぞ風船を得て聖東に下らん」といいしは、また以てその意の存する所を知るべし。然れどもさらに一層を突進して論ずれば、その非常の事たりしがためのみ。彼は非常を愛して、凡俗の行をなすを厭う。もし衆人みな独木橋を渡らば、彼奚んぞ喜んで渡らん。ただ人の為すを敢えてせざること、彼敢えて為さんと欲するのみ。

彼は志を達せずして江戸に帰りぬ。然れどもその志は、死灰に帰する能わず。あたかも好し、安政元年正月十八日、前言の期を違えず、ペルリは軍艦四隻、汽船三隻を帥いて、江戸羽根田に闖入し、また退いて神奈川に投錨す。識者の予測したる、愚者の夢視せざる、三百年来未だ曾てこれなき大刺激は来れり。大挑発は試みられたり。怯者懼れ、勇者奮い、愚者驚き、智者憂い、人心動乱、停止する所を知らず。この時において彼豈に徒爾にして已まんや。蹈海の雄志は奔馬の鞭影に驚きたるが如し。彼豈に徒爾にして已まんや。

彼はこの志を齎し、暗にその兄に別を告げて曰く、今より風塵を鎌倉に避け、ただ読書を事とせんと。而してその兄に向って誓文を与えて曰く、

今甲寅の歳より壬戌の歳まで天下国家の事をいわず、蘇秦、張儀の術をなさず、退いては蠧魚と為り、進んでは天下を跋渉し、形勢を熟覧し、以て他年報国の基を為さんのみ。