Classici giapponesi con furigana
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うたのたてやましんじゅういっきょく
唄立山心中一曲
泉 鏡花
Leggi 唄立山心中一曲 (うたのたてやましんじゅういっきょく) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.835 caratteri · 61 schermate
山の陰気な影をうけて、凄いような色の白いのが、黒の中折帽を廂下りに、洋杖も持たず腕を組んだ、背広でオオバアコオトというのが、色がまた妙に白茶けて、うそ寂しい。瘠せて肩の立った中脊でね。これが地蔵様の前へ来て、すっくりと立ったと思うと、頭髪の伸びた技師の先生が、ずかずかと天幕を出ました。
それ、卓子を中に、控えて、開いて、屹と向合ったと思召せ。
少い紳士が慇懃に、
(失礼ですが、立野竜三郎氏でいらっしゃいますか。)
(さよう、お尋ねを蒙りました竜三郎、私であります。)
(申しおくれました、私は村上八百次郎と申すものです。はじめてお目にかかります……唯今、名刺を。)
(いや。)
と先生、卓子の上へ両手をずかと支いて、
(三年前から、御尊名は、片時といえども相忘れません、出過ぎましたが、ほぼ、御訪問に預りました御用向も存じております。)
と、少いのが少し屹となって、
(用向を御存じですか?)
(まず、お掛け下さい。)
と先生は、ドカリと野天の椅子に掛けた。
何となく気色ばんだ双方の意気込が、殺気を帯びて四辺を払った。この体を視た私だ。むかし物語によくあります、峰の堂、山の祠で、怪しく凄い神たちが、神つどいにつどわせたという場所へ、破戒坊主が、はい蹲ったという体で、可恐し可恐し、地蔵様の前に踞んで、こう、伏拝む形をして、密