Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜんこんどんこん

善根鈍根

佐々木 邦

Leggi 善根鈍根 (ぜんこんどんこん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.638 caratteri · 28 schermate

Aozora Bunko

これは豪い。競争紙の美人記者を射落して敵に鼻を明かせたんだから、主筆丈けのことがある。尤も平記者の頃だったろうけれど」

「他にもあるのかい? 然ういうロマンチックな先生が」

「可なりあるらしい。部長も然うだって話だ」

「一寸柄にないね」

「実は僕も驚いたんだ」

「社内のを射落しても問題にならないのか知ら?」

「情意投合なら仕方あるまい。心当りがあるのかい?」

「いや」

「何だか真剣な顔をしたぜ」

「馬鹿を言っている。ハッハヽヽ」

「しかし一寸綺麗なのが二三人いるね」

「うむ」

「僕は射落しなんて面倒なことはやらない。黙っていて射落して貰う」

「自信家だね」

「無論さ。此方から頭を下げない」

「何の辺に射落して貰いたいんだい?」

「梶原さんって人がいるだろう? あの辺なら胸板を射貫かれても苦しくない」

「成程。あの人はナカ/\綺麗だ。しかし僕は三谷さんの方が好い」

と藤浪君、実はもう多少興味を持って見ていたところだったからこの射落しの件が暗示として働き始めた。

社には婦人記者が十数名いる。しかし家庭を持っているのもあるから、うっかり射落せない。尤も然ういうのは大抵年を食っている。若いところは梶原さん三谷さんあたりの六七名に過ぎない。