Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜんこんどんこん
善根鈍根
佐々木 邦
Leggi 善根鈍根 (ぜんこんどんこん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.638 caratteri · 28 schermate
三谷何子さんだろうと思っていたら、貞江さんというのだった。名まで貞代さんに似通っている。縁があるように考えた。しかし藤浪君は調査部で、三谷さんは学芸部だ。直接交渉がない。部と部が隣り合っているから顔丈けは始終合わせる。差当りのところ、朝、お早うと挨拶するぐらいの程度に過ぎない。
「駄目だね。切っかけがない」
と藤浪君が歎息した。
「切っかけは拵えるのさ」
「君は巧いな、この間話し込んでいたじゃないか?」
「友人の保証人の娘が梶原さんの同級生だ。それを切っかけにして話したのさ」
「遠いところから持ちかけるんだね」
「近いところがなければ仕方がない。僕は昨日食堂で西遠寺侯を切っかけに使ったよ」
「何ういう具合に?」
「西遠寺侯にいつでも会える人間がいれば、何処の社でもその資格丈けで月五百円出すというんだ。それを話したのさ」
「何も関係のないことじゃないか?」
「関係なんか構わないんだ。新聞人として興味のある話を持ちかけるのさ。それじゃ西遠寺さんにお目にかゝる研究が一番出世の近道ですわねと言っていたよ。本当です。大いにやりましょうってな次第さ」
と小西君は着々やっているのだった。