Classici giapponesi con furigana
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ぜんこんどんこん
善根鈍根
佐々木 邦
Leggi 善根鈍根 (ぜんこんどんこん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.638 caratteri · 28 schermate
「何が徹底的?」
「騙し方が」
「まあ。ひどいわ」
婚期を逸した貞江さんとしては年を二つぐらい内輪に言うのは当然のことだ。子供のある奥さんでも十ぐらい匿しているのがある。婦人には戸籍年齢の外に通俗年齢があるものだ。結婚してから、その間の開きを発見して吃驚した藤浪君は迂濶を免れない。三谷さんがもっと若かったら、他の連中が疾うに射落している。射落し志望者は皆二十五六の青年だから自分の年と較べて見て、差控えていたのだった。偶藤浪君は貞代さんの聯想から一つ年上でも堪能出来る心境にいた。年上と聞いて直ぐに一つと思い込んだまゝ、一向研究して見なかったのである。
しかし本人の言う通り、今更苦情ではなかった。家庭は円満だった。貞江さんは社を引いて内助に努めた。以来四年になるけれども未だ子宝に恵まれない。幸いにして藤浪君はそれを不足とも感じていないのらしい。後から結婚した小西君はもう二人の子持ちで、ウン/\言っている。奥さんもナカ/\大抵でないようだ。貞江夫人に至っては家庭が極く閑散だから、よく容色を保って、昨今通俗年齢が主人より二つ下ということになっている。藤浪君は社の方が忙しい。