Classici giapponesi con furigana
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ぜんこんどんこん
善根鈍根
佐々木 邦
Leggi 善根鈍根 (ぜんこんどんこん) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.638 caratteri · 28 schermate
「いや、大抵の人がやっているんだよ。頭を使う人間の罹る文明病だから」
「何ういう徴候のものだい?」
「勉強が嫌いになること不思議だね。随って成績がダン/\下る」
「ふうむ」
「頭が悪くなるから、記憶力が衰えるんだろう」
「鼻が痛いのかい?」
「痛くはないけれど、詰まって煩いんだ」
藤浪君は鼻の穴に指を当てゝ試して見たら、詰まっていた。
「おや。僕も少し詰まっているよ」
「大抵やっているんだけれど、気がつかないんだ」
「それはいけない。左の方は悉皆詰まっていらあ」
「左ばかりじゃない。右だって悪いんだ」
「右はそれほどのこともないけれど」
「その時によって右が詰まったり左が詰まったりするんだ。両方詰まれば、息がつけなくなるから、自然が調節してくれるのさ。君も矢っ張り肥厚性鼻炎だぜ」
「まさか」
「多少来ているんだよ。余り勉強が好きな方でもないからね」
「実はこの間お河童さんから注意を受けたんだ。ダン/\成績が悪くなるって」
「明かな徴候じゃないか?」
「僕は野球の方の責任があるから勉強が出来ないと思っているんだけれど」
「いや、肥厚性鼻炎だよ」
と友人が診断してくれた。
藤浪君はその学年の終りに落第してしまった。