Classici giapponesi con furigana
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よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
Leggi 四十八人目 (よんじゅうはちにんめ) di 森田 草平 (もりたそうへい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 56.183 caratteri · 112 schermate
伜、娘儀いかように罷成り候ともそれまでの事に候」といい、さらに平常方外の友として、その啓沃を受けた良雪に対しては、
「良雪様、去年以来の御物語、失念仕らず、日々存じ出し、このたび当然の覚悟に罷成りかたじけなき次第に御座候。日ごろ御心易く御意を得候各々様ゆえ、別して御残多く、御暇乞かたがたかくのごとく御座候、恐惶謹言」と結んでいる。で、それを書いてしまうと、若党室井左六、加瀬村幸七の両人をそばへ喚んだ。かねてその旨吩咐けられていたので、両人とも旅支度をして脚絆まで穿いていたこととて、その書状を受取るなり、一同に暇乞いして、涙を拭き拭き出て行った。
で、この隙間に太夫に会ってと、小平太は腰まで上げたが、吉田忠左衛門が来て、何やら太夫と打合せをしていると聞いて、またその腰を卸してしまった。そして、ふたたび黙って諸士の話しに耳を傾けた。
「今ごろから出かけて、あの二人は日のあるうちにどこまで延しますかな」と、一人が言った。
「さ、脚の早い者とて、六郷までは参りましょうか。今夜は川崎泊りですよ」
「日の短いごろですからな」と、また一人がそれに応えた。「それにしても、あの主思いな二人の忠節といい、それを出してやられる太夫のお心のうち、昔の鬼王、童三が古事も想いだされて、拙者は思わず貰い泣きをしました」