Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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そうせきしとわたし

回想 子規・漱石

高浜 虚子

Leggi 回想 子規・漱石 (そうせきしとわたし) di 高浜 虚子 (たかはまきょし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 115.187 caratteri · 231 schermate

Aozora Bunko

この時細君は玄関に出て来て私にこういう意味のことを話した。

「どういうものだかこの頃機嫌が悪くって困るのです。少し表てに出てお友達を訪問でもすれば慰むところもあろうと思うのですけれどもそういうことはちっともしません。それで寺田さんにもお頼みしたのですが、あなたも間な時にはチトどこかに引張り出してくれませんか。」

とこういう意味の話であった。私はその意味を了承して帰った。そうしてそれから間もなく本郷座の芝居を見に引っ張り出した。氏は頗る出渋っていたけれども終に私の言うことを聞いて出かけた。それは高田、藤沢などの壮士芝居で外題は何であったか忘れたが、とにかく下らないものであった。氏は極めて不愉快そうな顔をしてこの芝居を見ていたが、我慢がし切れなくなって様々の冷評を試みはじめた。終いには、「君はいつもこんなものを見て面白がっているのですか。」などといって私を攻撃しはじめた。そうして中途で帰ってしまった。

私は細君に約束した以上一度で止めてしまうわけに行かなくって更に明治座かどこかの歌舞伎芝居に一度と、能に二、三度引っ張り出した。歌舞伎芝居の方は油屋お紺かなんかであったように記憶して居る。