Classici giapponesi con furigana
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こくさいさつじんだんのほうかい
国際殺人団の崩壊
海野 十三
Leggi 国際殺人団の崩壊 (こくさいさつじんだんのほうかい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.767 caratteri · 31 schermate
博士の声は水のように淡々として落付いていた。
「先生、昨夜の連中は毒瓦斯にやられたそうです。症状からみると一酸化炭素の中毒らしいですが、どうも可哀想なことをしました」と松ヶ谷学士は下を俯いた。
「薬学者連中が毒瓦斯にやられるなんて、ちょっと妙な話じゃね」博士は、毒舌を弄するというのでもなく、これだけのことをスラスラと言ってのけた。
「ですが先生、これで四度目でございますよ。半年とたたない間に、第一に電気学会の幹事会に爆弾を抛りこまれて幹部一同が惨死をする。次はS大学の工科教授室の連中が、悪性腸チブスでみな死ぬし、第三番目には先月、鉄道省の技術官連が大島旅行をしたときに、汽船爆沈で大半溺死しましたし、これで四度目です。私はいよいよこれは唯事ではないと思うのですが……」
「唯事ではない――とは」博士が例の調子で呻くように言った。
「偶然の出来ごとでは無いというのかね」
「確かに、これは何か陰謀が行われているのに違いないと思うのです。一つ先生のお名前で学界に警告をなさってはどうですか。でないと、この調子で行けば、遠からず、我国の科学者は全滅するかも知れません」
「全滅、ウフ、それも悪くはないだろうが、一応警告を出すことにしようか。