Classici giapponesi con furigana
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とさのくにばしら
土佐の国柱
山本 周五郎
Leggi 土佐の国柱 (とさのくにばしら) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.375 caratteri · 35 schermate
すると先日、父の居間で恐ろしい書物をみつけたのでございます」
小弥太は、全身を耳にして乗出した。……娘は気臆れのするのを、自ら強く励ますようにしながら続けた。
「それは、一味の人々に与える手配り書きでございました。……土地の豪族の名、関ヶ原で治部さまのお味方をした大将分二人、槇島玄蕃頭さまと木村壱岐さま、この方々の手兵合せて二千五百人、今月十六日の朝、鷲尾山の谷合に集って旗挙げの軍議をするとの仔細が、書いてございました」
「それでは十六日の朝、二千五百余の兵をすっかり鷲尾山の谷合へ集めるのですね」
「其所へ集るのは重立った人々だけでございましょう。武具弾薬を浦戸から陸揚げすると同時に、城攻めをするというように認めてございました。……わたくしはその書物を見ましたので父を諫めようと存じましたら、……父は怒って手討ちにすると申し、庭へ曳き出されましたとき貴方さまに助けて頂いたのでございます」
小百合は、絶望的に小弥太を仰ぎながら、
「池藤さま、わたくしが生きていられぬと申上げました仔細、これでお分りでございましょう。小百合は大逆人の娘、迚も貴方さまの妻になれる体ではございませぬ。