Classici giapponesi con furigana
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もぐらとらくばん
土鼠と落盤
黒島 伝治
Leggi 土鼠と落盤 (もぐらとらくばん) di 黒島 伝治 (くろしまでんじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 17.823 caratteri · 36 schermate
公会堂の人のけはいと、唄が、次第に大きくはっきり聞えだした。八番坑のへしゃがれた奴が、岩の下に見えている。そこへ、検査官をつれて行くことを彼は予想した。山長や、課長が蒼く、顔色をかえて慌てだすだろう。ざま見ろ! 坑内にいる連中は、すべてを曝露してやる計画でうまくやっていた。役員の面の皮を引きむいてやるだけでもどれだけ気味がいゝかしれない。
二時まで待った。しびれを切らした武松は、坑口まで様子をさぐりに出て来た。
「これゃ君。」武松は、井村の耳もとに口をもって来て、小声に云った。「どうせ、曝露すりゃ、俺等はこっから追ン出されるぞ。」
「一かばちかだ。追ン出されたってかまわんじゃないか。」
「いや/\、そこで、この際、皆が一ツにかたく結びついとくことが必要なんだ。追ン出すたって追ン出されないようにだよ。」
ほかの者も、坑口まであがって来た。検査官は、やはりやって来るけぶらいも見えなかった。
「どう――もう来るかしら。」モンペイをはいたタエが、にこ/\しながら走り出て来た。「――ちゃんと、ケージのロープまで、もとの継いだやつにつけ直しちゃったんだよ。」
「今日こそ、くそッ、何もかも洗いざらい見せてやるぞ。