Classici giapponesi con furigana
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ちじょう
地上
島田 清次郎
Leggi 地上 (ちじょう) di 島田 清次郎 (しまだせいじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 175.250 caratteri · 350 schermate
多くの人達には、貧しい大工の子で青年時代を定まった職業もなく過ごした一個の落ちぶれ者か不良青年にしか見えなかった。彼らははじめ彼を狂人だと罵りました。しかし、神、絶対者に選ばれたる神の子、真理そのものの体現者であると信じた彼の霊妙な性格にひきつけられ、彼の宜べ伝える心理に随順する、新鮮な精神、若い精神、世俗の灰汁に染まない精神、もしくは洗い磨かれ、悲しみの涙に潤うた心――青年や、貧しい境遇に泣く人や、病に苦しんだ人達やの何かを求めてやまない心に、彼の涙にみちて、しかも勇猛な教えはどれほど微妙な力を与えたことでしょう。まことに足なえは立ちて歩み、癩病人は健やかになり、盲目者は目が開いたのであります。それは奇蹟ではなかった。当りまえ過ぎる程に当然のことでした。わたくしは盲目者が目を開いた喜びよりも、若くして生死を超えたる真理の実現者、エス・クリストの喜びを想うとき涙ぐまずにいられません。しかし、その当時、ユダヤの国の政治家や学者達にはこのクリストの生活は不可解でありました。たかが大工の子ではないか。食うや食わずの放浪的な不良青年ではないか。其奴が気違いじみたことを言って多くの青年や婦人や、時には堂々たる一かどの人物をも帰依せしめ、性格を一変せしめる不思議な力をもっている。