Classici giapponesi con furigana
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ちちゅうま
地中魔
海野 十三
Leggi 地中魔 (ちちゅうま) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.599 caratteri · 50 schermate
岩も続いて乗りこんだ。
「親分、なんです。その足のところに捲きつけている長いものは……」
「これか」岩はチェッと舌打をした。「小僧に捲きつけられた鋼のロープだが、上の鉤のところはやっと外して来たが、あとは足首から切り離そうとしても、固くてなかなか切れやしない」
「そんな長いものを引張っていらっしゃるなんて、ご苦労さまですね」
「な、なにをッ」岩は子分をピシャリとぶんなぐった。「無駄をいわねえで全速力でやれッ」
子分は見る見る面をゴム毬のように膨らませたと思うと、起動桿をグッとひいた。地底機関車は、獣のような呻り声をあげて、徐かに動き出した。――三吉はヒラリと、車の背後に飛びついた。
全速力の地底機関車
泥土や岩石は、渦を巻いて飛び散り、物凄い響に耳はきこえなくなるかと思われた。
岩は機関車の出入口に近く、向うを向いて膝小僧を抱えていた。彼は、
「見ろよ見ろ、見ろ」
と、呪の声を発しつづけていた。
三吉はじりじりと匍いながら、前進した。彼は岩の足首を縛っているロープの端っこをつかんだ。
(見ろよ見ろ、見ろ!)
彼は、岩の独言を真似して、口中でいった。
ロープの端っこは、素早く機関車の鉄格子に結びつけられた。