Classici giapponesi con furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Leggi 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.000 caratteri · 111 schermate
「ほう、なかなか景気をそえているじゃないか」
と、パイ軍曹が、へらず口を叩けば、
「わしは、子供のときから、賑かな方が好きです。讃美歌なんかに送られて天国へいくなんて、わしの性分にあわねえ。もっと、どかんどかんと、爆発すると、ようがすなあ」
と、ピート一等兵はやりかえして、太い指で、鼻を下から、こすりあげる。
二人は、そのまま放っておけば、いつまでも地獄の門をくぐるときまで、その調子で、へらず口を叩き合っていたことだろう。――が、幸か不幸か、そこへ邪魔ものがとびこんできた。頭を割られて、顔半面まっ赤に血を染めた将校が、二人の前へよろめきながら現れたのであった。二人は、その将校の顔を見るより早く、声を合せて、叫んだ。
「あっ、隊長だ!」
「あ、カールトン中尉どのだ」
二人は、その傍へとんでいった。
中尉の遺言
「隊長どの、しっかり!」
「カールトン中尉! 傷は、かすり傷ですよゥ!」
二人は、一生けんめい、重傷の隊長を、元気づけた。
中尉は、間もなく気がついたものらしく、眼をかっと開いた。
「おお、パイに、ピートか。おれは……おれは、もう。……」
「おれはもう――おれはもう帰還されますか?」