Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Leggi 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.000 caratteri · 111 schermate

Aozora Bunko

「ははあ、なるほど」

と、ピートは、うらめしそうだ。

「あっ、たいへんだ。軍曹どの」

「なんだ、おどかすない」

「たいへんですよ、これは。煙草のないのはいいが、一体これからのわれわれの食事はどうなるんでしょうか」

「うん、そのことには、よわっているんだ。しかし、一体われわれは、いつまで生きているかということの方が、先の問題だよ。まあ、どうせ、無い命なんだから、それまでは、朗かにやろうぜ」

「朗かにやれといっても、食うものがなくちゃ、朗かにやれませんぜ」

「ぜいたくいうな。とにかく、この戦車は、深い深い海底へおちこんでいるんだから、救援隊は来っこなしさ。ただ、こうして死をまつばかりだよ」

「いやだなあ。どうせ、乗るんだったら、戦車よりも、破れボートの方がよかった」

「なぜ?」

「だって、ボートにのってりゃ、仰向けば、天から降ってくる雪を、口の中にいれることができるし、たまにゃ、近くの流氷の上に白熊がのっているかもしれませんから、銃をぶっぱなして、白熊の肉にありつけるかもしれない」

「やめろ、そんなうまそうな話は! よけいに腹が減って、よだれが出るばかりだ」

と、パイ軍曹は、腹を立てた。