Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Leggi 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.000 caratteri · 111 schermate

Aozora Bunko

「しかし、軍曹どの。われわれ軍人は、常にそれくらいの元気は、もっていなければならぬと思うのであります」

「それは、わかっとる。しかし、ニューヨークまでかえるには、何ヶ月かかるかわからない。その間重油をどうするんだ。また、われわれは、なにを食べて、その何ヶ月かを生きていればいいんだ」

パイ軍曹は、こうなると、ますますひかんしていった。

「なァに、軍曹どの、なにか考えれば、どうにかなりますよ」

と、ピート一等兵は、ますます元気なこえでいった。くいかけの林檎一個が、たいへんな力を、彼にあたえたのだ。

「どうかなると、口でいうだけでは、どうもならん」

「だめです。軍曹どのは、やってみないうちから、もういけないとおもっていられるから、だめなんです。どうせ、死ぬときは死ぬのですから、じっとしていて死ぬよりも、軍人らしく、この地底戦車で突進しながら、たおれた方が、軍人らしい最期ではありませんか」

「なるほど、なあ」

パイ軍曹は、大きくうなずきながら、立ち上った。

「お前みたいな臆病者に、こっちが、はげまされようとは考えなかった。お前は、ほんとは、臆病者じゃなかったのかなあ」