Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Leggi 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.000 caratteri · 111 schermate

Aozora Bunko

軍曹は、いじわるい笑いをうかべて、ピート一等兵のよわっている顔をみあげた。

「軍曹どの。もう、たくさんであります。あれは、自分のしらないうちに、林檎が胃袋の中へ、とびこんだのであります」

大男のピート一等兵が、べそをかいているところは、なかなかおもしろい。

軍曹は、やっと、思いのとおりにいって、気がせいせいした。

「そうか、無断でそういうことをやったことに対しては、いずれあとで処罰する」

と、パイ軍曹は、そり身になって、

「ところで、おれは、もう一つ、こういうものを持っているんだ」

と、かくしていた林檎を、ピートの眼の前に、ぬっとだした。

「やッ! まだ、あったのですか」

ピートは、おどろきのこえをあげた。そして、彼は林檎の方へ、手をのばした。軍曹は、すばやく林檎をひっこめると、その手を、いやというほど殴りとばした。

意外な声

「軍曹どのは、その林檎を、ひとりで、召しあがるつもりなんでしょう」

「そうだ。さっきの林檎は、お前がくってしまった。こんどは、おれに食べる権利があるのだ」

「半分ください」

「いや、やるものか」

そんなことをいっているうちに、パイ軍曹の胃袋が、もう待ちきれなくなってしまった。