Classici giapponesi con furigana
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ちていせんしゃのかいじん
地底戦車の怪人
海野 十三
Leggi 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 55.000 caratteri · 111 schermate
お前のおかげで、こうして、氷の上にも出られるし今も、たらふくビフテキを御馳走になったりして、まるで夢をみているような気がするのだ、これは、一杯のコーヒーだけれど、やっとごま化して、持ってきたのだよ。さあ、のんでくれ」
「や、ありがとう」
「ピート一等兵、待て。衛兵たるおれが、承知できないぞ。そういうことは、禁じられている」
衛兵が、苦情をいった。軍規上、それにちがいないのである。
「お前にゃ、わからんといっているのだ。お前、気をきかせて、ちょっと、向うをむいていろ。コーヒーをのむ間、その辺を散歩してこい」
そのへんを散歩してこいといっても、せまい氷の廊下が、ほんのちょっぴりついているだけである。散歩なんかできない。
「おい、衛兵。わしの腕の太いところをよく見てくれ」
ピート一等兵は、肘をはり、衛兵にのしかかるように、もたれかかった。
「ピート、分っているよ。いいから、おれが向うをむいている間に、早いところ、囚人にコーヒーをのませろ」
そういって、衛兵は、向うをむいた。
「ほう、やっと、気をきかせやがった。はじめから、そうすれば、世話はなかったんだ。ほら、黄いろい幽霊、コーヒーだぞ」