Classici giapponesi con furigana
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ちきゅうはっきょうじけん
地球発狂事件
海野 十三
Leggi 地球発狂事件 (ちきゅうはっきょうじけん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.306 caratteri · 173 schermate
「いや、分らないね。僕はさっぱりだ、この方面のことは……」
「これはテレビジョンの受影機なんだ。航海中アメリカやイギリスのテレビジョンを受けようと思って、僕が試作中のものなんだ」
「テレビジョン? 遠方の光景を映画のようにうつして見える器械のことだったね」
「そのとおり。この映写幕にうつるのさ」
局長ブラウンは、ぴちんと音をさせて、スイッチを入れた。するとしばらくしてその映写幕が光り出して、その上に、波のような模様が忙しく流れだした。
「今、この映写幕の上に映像がぴったりと停るだろうが、そうしたら君は、そこにうつっているものが何であるか、いい当ててみたまえ」
局長はそういうと、フレームの横に中腰になって、目盛盤をしずかにうごかしていった。ドレゴの目に、沢山の縞目がゆるやかになって来て、やがて映像が幕の上にぴったりと固定するのが分った。
「ほう、何だろう、これは……」
映写幕にうつっているものは、どこか草原の風景らしくある。草の生えている向うに錆びついたボイラーのようなものが、どしんと腰を据えている。空はあまり明るくない――いや、突然その空に、扁平な鯛のような魚群が現われ、幕面を占領してしまった。