Classici giapponesi con furigana
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『ちきゅうとうなん』のさくしゃのことば
『地球盗難』の作者の言葉
海野 十三
Leggi 『地球盗難』の作者の言葉 (『ちきゅうとうなん』のさくしゃのことば) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5196 caratteri · 11 schermate
斯くのごとき科学力時代に、科学小説がなくていいであろうか。否! 科学小説は今日の時代に必然的に存在の理由を持っている。それにも拘らず科学小説時代が来ないのはどうしたわけであろうか。その答は極めて月並である。すなわち今日の小説家に科学を取扱う力がないからである。
或る小説家や批評家は、科学小説を小説的価値のないものとして排撃している。しかし僕に云わせれば、彼等は識らざるが故に排撃しているのである。彼等には取扱い得ないが故に敬遠しているのである。それは排撃の理由にならぬ。如何に排撃しようと、科学小説時代の温床は十分に用意されているのだ。彼等はいまに、自分が時代に遅れたる作家であったことを悟るであろう。時代を認識できない者や不勉強な者は、ドンドン取り残されてゆく。
科学小説時代は、今や温床の上に発芽しようとしている。僕は最近某誌の懸賞に応募した科学小説の選をした。今度が第三回目であって、その前に二回応募があったので、いずれも僕が選をした。今度の選に於て、僕の非常に愕いたことは、その応募作品の質が前二回に比して躍進的向上を示したことである。僕は思わず独言をいったくらいだ。