Classici giapponesi con furigana
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ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Leggi 地球要塞 (ちきゅうようさい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.834 caratteri · 144 schermate
私は、オルガ姫をよぶために、伝声管を手にとって、新しい命令を伝えようとしたが、そのとき、オルガ姫の方が、私に呼びかけてきた。
「ベトンから、塔のようなものが、もちあがってきました。右舷前方、約十メートル先です」
「なに、塔のようなものが、もちあがってきた?」
ベトンは、墓場のようなものであろうと思っていたのに、今オルガ姫の知らせによると、そのベトンの背中から、塔のようなものが、もち上ってきたというのである。
私は、ひどい衝撃をうけて、目まいを感じた。しかしそれをやっと怺えて、水中望遠鏡に目をあてた。なるほどたしかに右舷前方十メートルばかりのところに、頭を丸くした小さい灯台のようなものが、むくむくとのびあがってくる。一体あれは何であろうか。
逃げるか、それとも、もっと傍によって、仔細に観察すべきであろうか。
私が、俄かに判断しかねていると、その水中塔の頭が、とつぜん、ぴかりと光った。それはうつくしい青緑色の閃光だった。
つづいて、ぱっぱっぱっと、三点閃光があった。私は、おやと思った。
そのうちに、こんどは真赤な光にかわった。その赤色光は、消えなかった。