Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ちきゅうようさい

地球要塞

海野 十三

Leggi 地球要塞 (ちきゅうようさい) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 71.834 caratteri · 144 schermate

Aozora Bunko

「おどろくべき真相とは?」

私は、過去においてこのように元帥が、顔色を悪くしたことを知らないので、内心非常に安らかでなかった。

「うむ、実におどろくにたえぬ真相じゃ」

と、元帥は拳を固めて、卓子の上を、どんと叩いて、

「皆、聞け、よろしいか。始めて聞いたのでは、信じられないかもしれないが、米州連邦と欧弗同盟国とは、互いに戈を交えて、戦闘を開始するのではない。彼等は、協力して東西から、わが大東亜共栄圏を挟撃しようというのである」

「まさか、そんなことが……」

と、私は言下に否定した。米連と欧弗同盟は、三十年来の敵同志だ。それが、急に手を握るなんて、あるものか。第一、双方とも、既に戦闘するつもりで、高度の大動員を行っているではないか。

迫る大危機――敵は黒幕の主

私は、思ったとおりを、元帥に対して、申し述べたのであった。

「米連と欧弗同盟とは、宿敵です。ここへ来て双方刃物をふり上げているのに、今更、どうして手を握れましょう」

元帥は、唇をへの字に結んで、首を大きく、左右へ振った。

「わが判断には、絶対に誤りなしじゃ。それに、ここに信ずべき確証もある」

といって、元帥は、卓子のうえの電文綴の上に、大きな手を置いた。