Classici giapponesi con furigana
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ちじくさくせん
地軸作戦
海野 十三
Leggi 地軸作戦 (ちじくさくせん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9005 caratteri · 18 schermate
それは、今シベリアに不定期の春が来たことを告げて、香港会談における彼の功績を宰相に認識せしめんがためであった。
彼が宰相室の前までいったとき、その入口で、沢山の宮廷委員がモートルを担いだり、蛇管を持ったり、電纜を曳きずったりして、ごったがえしをしている有様を見て愕いた。
「ど、どうしたのかね、この体たらくは……」
ネルスキーは、そのうちの一人の腕をとらえて質問を浴せかけた。
「さあ、私は訳をよくは存知ませんがね、とにかく冷房装置をここ一時間のうちに取りつけろという御命令です」
「冷房装置を? ふふん、それは宰相閣下の御命令なのか」
「いや、私の受けたのは、気象委員部からです。これはここだけの話ですが、宰相閣下は暑さ負けがせられて、心臓に氷をあてておやすみ中だとの噂がありますよ」
「それはデマだろう。宰相閣下はあのとおり丈夫な方で……いや、しかしこのような温気には初めて遭われて、おまごつきかもしれない。おい、貴公は寒暖計を持っているか」
「私は持って居りませんが、この壁にかかっています。これは自記寒暖計ですよ。ほう、只今摂氏の二十七度です。暑いのも道理ですなあ」