Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぼっちゃん

坊っちゃん

夏目 漱石

Leggi 坊っちゃん (ぼっちゃん) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.491 caratteri · 177 schermate

Aozora Bunko

例を半ダースばかり挙げて反駁を試みたには恐れ入った。それじゃ僕も二十四でお嫁をお貰いるけれ、世話をしておくれんかなと田舎言葉を真似て頼んでみたら、お婆さん正直に本当かなもしと聞いた。

「本当の本当のって僕あ、嫁が貰いたくって仕方がないんだ」

「そうじゃろうがな、もし。若いうちは誰もそんなものじゃけれ」この挨拶には痛み入って返事が出来なかった。

「しかし先生はもう、お嫁がおありなさるに極っとらい。私はちゃんと、もう、睨らんどるぞなもし」

「へえ、活眼だね。どうして、睨らんどるんですか」

「どうしててて。東京から便りはないか、便りはないかてて、毎日便りを待ち焦がれておいでるじゃないかなもし」

「こいつあ驚いた。大変な活眼だ」

「中りましたろうがな、もし」

「そうですね。中ったかも知れませんよ」

「しかし今時の女子は、昔と違うて油断が出来んけれ、お気をお付けたがええぞなもし」

「何ですかい、僕の奥さんが東京で間男でもこしらえていますかい」

「いいえ、あなたの奥さんはたしかじゃけれど……」

「それで、やっと安心した。それじゃ何を気を付けるんですい」

「あなたのはたしか――あなたのはたしかじゃが――」