Classici giapponesi con furigana
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こうふ
坑夫
Leggi 坑夫 (こうふ) di Natsume Sōseki (夏目 漱石) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.690 caratteri · 283 schermate
「持ってるじゃないか」
と親方が云う。なるほど持っていたから、皺を伸して親方に渡した。
「気管支炎。病気じゃないか」
「ええ駄目です」
「そりゃ困ったな。どうするい」
「やっぱり置いて下さい」
「そいつあ、無理じゃないか」
「ですが、もう帰れないんだから、どうか置いて下さい。小使でも、掃除番でもいいですから。何でもしますから」
「何でもするったって、病気じゃ仕方がないじゃないか。困ったな。しかしせっかくだから、まあ考えてみよう。明日までには大概様子が分るだろうからまた来て見るがいい」
自分は石のようになって、飯場へ帰って来た。
その晩は平気で囲炉裏の側に胡坐をかいていた。坑夫共が何と云っても相手にしなかった。相手にする料簡も出なかった。いくら騒いでも、愚弄っても、よしんば踏んだり蹴たりしても、彼らは自分と共に一枚の板に彫りつけられた一団の像のように思われた。寝るときは布団は敷かなかった。やはり囲炉裏の傍に胡坐をかいていた。みんな寝着いてから、自分もその場へ仮寝をした。囲炉裏へ炭を継ぐものがないので、火の気がだんだん弱くなって、寒さがしだいに増して来たら、眼が覚めた。