Classici giapponesi con furigana
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ほりきりばしのかいい
堀切橋の怪異
田中 貢太郎
Leggi 堀切橋の怪異 (ほりきりばしのかいい) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 869 caratteri · 2 schermate
「お前さん、血じゃないの、前掛へべっとり附いてるじゃないか、どうしたの」
というので、驚いてみると、膝頭を斜に二寸ばかり斬られていた。そして、籠をおろしてみると、籠の中の朝顔に三寸位もある蟷螂が止まっていたが、斧も羽根も血だらけになっていた。そこでお媽さんは、
「お前さんは、蟷螂に斬られたんじゃないの」
と云った。その次は白昼の事であった。三人の小娘が柳原の方から前岸へ使いに往った。その小娘の十四になるのが鰊を一把持っていたが、橋の中央に往ったところで突然顛倒って、起きた時には鰊はもう無かった。川獺か狐か、それにしても白昼に鰊が消えて無くなるのは不思議であった。そして、四番目に変死したのが彼の女工で、後藤菊太郎という人の妻君であった。千住署ではそれを不良の所為ではないかと捜査を続けていたが、結果はどうなったか筆者はつい聞かずにしまった。