Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate

Aozora Bunko

もし山本さんが、四十面相のなかまだとしたら、小林君たちが見はっているのを知りながら、秘密戸をあけて出てくるはずがありません。

(アッ、わかった。四十面相が化けているんだ。四十の顔をもつ変装の名人だから、山本さんに化けるくらい、なんでもないことだ。)

小林君は、心の中でそう叫びました。

書生に化けてしのびこむとは、なんといううまい思いつきでしょう。ほんものの山本さんにさえ出あわないように気をつけていれば、ほかの人は、だれに出あってもへいきなのです。あいては、山本さんだと思って、すこしもあやしまれないからです。

山本さんに化けた四十面相は、かくし戸をもとどおりにしめて、階段をおりていきました。

「丈吉君、あれ、山本さんじゃないよ。きっと山本さんに変装した四十面相だよ。だって、十分ほどまえ、ぼくは下で山本さんにあったんだもの。そして、山本さんは、ぼくらがここにいることを知っているんだもの。」

「おどろいたなあ。あれが四十面相の変装かしら、山本さんとそっくりだったよ。」

「そりゃ、変装の名人だもの。だれにだって化けられるよ。あいつは、明智先生に化けたことだってあるんだからね。