Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とうじょうのきじゅつし

塔上の奇術師/鉄人Q

江戸川 乱歩

Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate

Aozora Bunko

のあとからついていきました。

門をはいり、たてもののよこをまわって、庭に出ました。そして、庭の木のあいだをとおって、一本の大きなしいの木の下までくると、そこで『五郎』は、ぴったり、とまってしまいました。

見ると、そのしいの木の根もとに、四十センチほどの、四角なブリキかんがおいてあるではありませんか。

小林君は、「アッ。」と声をたてて、かけよりました。

やっぱりそうです。ゆうべ、四十面相の自動車の下にくくりつけた、あのコールタールのかんなのです。

そのかんの上に、白い西洋ふうとうをのせて、赤いリボンでむすんでありました。

小林君は、いそいでそのふうとうを手にとり、ふうをきりますと、中から、タイプライター用紙が出てきました。それに、こんな文句が書いてあったのです。

明智君、つまらないいたずらは、よしたまえ。コールタールの糸で、おれのすみかを見つけようとしたって、そんな手にのるおれじゃない。おれのすみかは、ぜったいにきみにはわからないのだ。あばよ。

四十面相より

それを読んだ小林少年は、泣きだしそうな顔になりました。

それにしても、四十面相は、なんという、ひにくなやつでしょう。