Classici giapponesi con furigana
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よるのしんぐんらっぱ
夜の進軍らっぱ
小川 未明
Leggi 夜の進軍らっぱ (よるのしんぐんらっぱ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3733 caratteri · 8 schermate
」と、おじいさんは、しょぼしょぼした目を大きく開きました。
ちょうど晴れ間とみえて、日が雪の上を射しました。町へいく道には、人の影がちらほらしています。おじいさんは、山へ帰るかわりに、町の方へ向かって、ぼつぼつ歩いていました。
醤油屋というのは、昔からある店で、この近在の人々を得意としていました。おじいさんも日ごろ知っているので、その家を訪ねたのであります。
「こんにちは。」
「おお、おじいさんか、息子さんのところから便りがありましたか。」と、店の主人がききました。
どこへいっても、知る人は、かならず息子のことをたずねてくれます。おじいさんは、うれしく思いました。これも、お国のためにつくせばこそ、みんなが、心にかけてくださるのだと、ありがたく感じていました。
「悴よ、おまえのために、私までが鼻が高いぞ。」と、老人は、心の中でいうのでした。
「じつは、悴のいっている戦地から、ラジオでむこうのようすがわかるというので、ぜひききたいと思ってやってきました。」と、おじいさんはいいました。
「おお、そうか、無理のないことだ。」と、主人は、おじいさんを家へ上げて、いろいろもてなしてくれました。